「自分のため」って何?からのスタート
スマホの目覚ましが鳴る。 止める。 また鳴る。
(あと5分…いや、もう起きなきゃ…でも体が…)
結局、ギリギリまで布団の中。これ、毎朝の儀式だった。
朝ごはん?食べる時間ない。 服?適当にそこらへんのやつ。 メイク?まあ最低限。
全部、自分のためじゃない。「遅刻したらマズい」っていう恐怖で動いてただけ。
で、会社着いたら?上司の機嫌チェック、同僚の顔色チェック、メールの返信スピードでお客さんの怒り度チェック…
ずーっと、他人モード。
「今日のランチ何食べたい?」って聞かれても「え、何でもいいよ」。 「休みの日何してる?」って聞かれても「いや、特に…」。
自分が何したいか、分からなくなってた。
いや、正確には「自分のしたいこと」を考える習慣がなかった。考えちゃいけないと思ってた。わがままだって。
まず知ってほしいこと、1つだけ
頑張れない自分を、責めないで。
これ、マジで。
私、散々責めたんですよ。「なんでこんなこともできないの」「情けない」「ダメ人間」って、毎日毎日頭の中で罵ってた。
結果?
もっと動けなくなった。
自己否定って、ガソリン入れずに車走らせようとしてるようなもん。そりゃエンストするわ。
カウンセラーに言われたんだけどね、「自分を責めるエネルギーがあるなら、それを自分を励ます方に使ったらどうですか?」って。
ハッとした。
エネルギーの使い方、完全に間違ってた。
ステップ1:今の自分、正直に見つめてみる
最初のステップは、現状把握。
でもこれ、めちゃくちゃしんどかった。だって向き合いたくない自分がそこにいるから。
私がやったのは「1日の行動記録」。
朝起きてから寝るまで、何をしてたか書き出す。で、それが「自分のため」か「誰かのため」かを色分けしてみた。
結果…青(自分のため)が、ほぼない。
全部、赤(誰かのため)。
ゾッとした。
自分の人生なのに、自分がいない。
書き出すと見えてくるパターン
3日続けたら、パターンが見えてきた。
- 朝:ギリギリまで寝る(疲れが取れてない)
- 通勤:スマホでニュース(情報に追われてる)
- 仕事:メールに即レス(常に待機状態)
- ランチ:同僚に合わせる(自分の好みは後回し)
- 帰宅後:夕飯作って洗濯して…(やること消化)
- 夜:YouTubeをダラダラ(頭空っぽ、でもリラックスしてない)
どこにも「やりたいから、やってる」がない。
全部、義務。やらなきゃいけないこと。やらないと困ること。
(これ、生きてるって言えんの?)
胸が、ぎゅーっと締め付けられた。
失敗談:いきなり完璧なスケジュール作ろうとした
最初、私バカだったんですよ。
「よし!明日から自分のための時間作るぞ!」って、朝5時起きでランニング、朝食はバランス良く、通勤中は読書、帰宅後は資格勉強、寝る前は瞑想…みたいな完璧スケジュール作った。
で、3日で挫折(笑)
当たり前だよね。今まで何もしてなかった人間が、いきなり意識高い系になれるわけない。
大事なのは、完璧なプラン作ることじゃなくて、今の自分を知ること。
ダメな部分も、情けない部分も、全部ひっくるめて「これが今の私」って受け入れる。
そこからがスタート。
ステップ2:「自分のため」を1個だけ見つける
ハードル、めちゃくちゃ下げた。
「1日1個、自分のためだけにやること」
これだけ。
最初は本当にしょうもないことから
私が最初に決めたのは「コンビニで好きなお菓子を買う」。
それだけ。
でもこれが、意外と難しかった。
コンビニでお菓子コーナー見てても「でもカロリー高いしな…」「明日仕事だしな…」「無駄遣いかな…」って、すぐブレーキかかる。
(いや、待てよ。これ、自分のためって決めたんだから)
手が震えた。マジで。
ポテチ1袋買うのに、なんでこんなドキドキすんの?って自分でも笑えた。
レジで120円払うとき、心臓バクバク。
でも買った。
家帰って、袋開けて、バリバリ食べた。
…美味い。
涙出そうになった。
こんな小さいこと、今まで我慢してたんだ。
成功体験:毎日続けたら変化が
最初の1週間は、コンビニでお菓子買うだけ。
2週目は、好きなコーヒー豆を買ってみた。ちょっと高いやつ。
3週目は、本屋で30分ぶらぶらした。何も買わなくてもいい、ただ本を見る時間。
4週目は、一人でカフェ入った。
少しずつ、「自分のために時間とお金を使う」ことに慣れてきた。
罪悪感は消えないけど、前よりは小さくなった。
見つけ方のコツ
「何がしたい?」って聞かれても分からない人、多いと思う。
私もそうだった。
だから逆に考えた。
「何をしてる時が、しんどくないか?」
- コーヒー飲んでる時
- 音楽聴いてる時
- 猫の動画見てる時
- 本屋にいる時
- 一人でいる時
これだけでも十分。
「好き」じゃなくていい。「嫌いじゃない」で十分。
そこから始めればいい。
ステップ3:境界線を引く練習(これが一番きつかった)
バウンダリーって言葉、知ってる?
「ここまでは私、ここからはあなた」っていう境界線のこと。
私、これが全くなかった。
典型的なバウンダリーなし人間の症状
- 友達の悩みを聞いてたら、自分のことみたいに落ち込む
- 家族が不機嫌だと、自分のせいだと思う
- 同僚がミスしたら、なぜか自分が謝る
- 相手が困ってると、自分の予定キャンセルして助けに行く
全部、境界線がない状態。
相手の問題を、自分の問題だと思っちゃってる。
実践:小さなNOから始めた
ある日、同僚が言った。
「ねえ、この資料明日までにまとめてくれない?私、今日飲み会あってさ〜」
いつもなら「うん、いいよ!」って秒で引き受けてた。
でも今回は、ちょっと待った。
(これ、私の仕事じゃないよね?) (私も今日、早く帰りたいんだけど…)
深呼吸。
「ごめん、今日は予定あるから無理」
声が震えた。手に汗。
同僚、ちょっとびっくりした顔してたけど「あ、そっか。じゃあ他の人に頼むわ」。
…え?
それだけ?
怒られもしない。嫌われもしない。
世界は終わらなかった。
失敗談:断ったあとの罪悪感がやばい
でもね、その日の夜。
罪悪感がどばーって押し寄せてきた。
(断っちゃった…) (嫌な奴だと思われたかな…) (明日から関係悪くなったらどうしよう…)
一晩中、グルグル考えた。眠れない。
翌日、ドキドキしながら出社。
同僚、普通に「おはよー」って言ってきた。
…あれ?
何も変わってない。
「断る=嫌われる」って思い込み、完全に私の妄想だった。
バウンダリーを引くと見えてくるもの
境界線を引き始めてから、気づいたことがある。
私が「助けなきゃ」って思ってた人たち、意外と自分で何とかできてた。
私がいなくても、世界は回る。
これ、最初はショックだった。「私、必要ないんだ…」って。
でも違った。
「私がいなくても大丈夫」じゃなくて、「私は私の人生に集中していい」ってこと。
相手を信頼するって、こういうことなんだ。
ステップ4:感情に名前をつける習慣
「今、何感じてる?」
この質問に答えられなかった。
感情が分からなかった過去
上司に怒られる。
(あ、やばい…)
でもその「やばい」が、何の感情なのか分からない。
怖い?悲しい?悔しい?恥ずかしい?
全部ごちゃごちゃで、胸がモヤモヤするだけ。
で、そのモヤモヤを放置してたら、ある日突然爆発する。
涙が止まらなくなったり、物に当たったり、過食したり。
感情を無視し続けた結果。
感情日記を始めた
カウンセラーに勧められて、感情日記をつけ始めた。
毎晩、寝る前に3行だけ。
「今日、〇〇の時に、〇〇と感じた」
最初は本当に書けなくて。
「今日、上司に怒られて、嫌な気分だった」
これが精一杯。
でも続けてたら、だんだん細かくなってきた。
「今日、上司に怒られて、まず胸がドキッとした。恥ずかしくて顔が熱くなった。それから悔しくて、でも言い返せなくて情けなくて、帰り道ずっとモヤモヤしてた」
感情に名前がつくと、不思議と楽になる。
「あ、私は今、恥ずかしいんだ」 「悔しいんだ」 「情けないと思ってるんだ」
分かるだけで、ちょっとスッキリする。
感情は悪者じゃない
昔の私は、感情を敵だと思ってた。
イライラ→ダメ 悲しい→弱い 怒り→良くない
全部、押し込めてた。
でも感情って、体からのメッセージなんだよね。
イライラ→「今、限界超えてるよ」 悲しい→「大切なものを失ったよ」 怒り→「境界線を越えられたよ」
メッセージを無視し続けたら、そりゃ体壊すわ。
ステップ5:セルフコンパッション(自分への優しさ)
「自分に優しく」って言われても、意味分かんなかった。
甘やかすこと? ダメな自分を許すこと?
違った。
セルフコンパッションとの出会い
本屋でふらっと手に取った本に書いてあった。
「あなたは、親友が失敗した時、何て声をかけますか?」
…「大丈夫だよ」「よく頑張ったね」「次頑張ろう」とか?
「では、自分が失敗した時、自分に何て言いますか?」
…「なんでこんなことできないの」「バカじゃないの」「ダメ人間」。
ガツンときた。
親友には優しくできるのに、自分には鬼。
これ、おかしくない?
実践:自分に話しかけてみる
最初はめちゃくちゃ恥ずかしかった。
鏡見ながら「よく頑張ったね」って自分に言う。
…キモッ。
顔が赤くなって、すぐやめた(笑)
でも諦めずに続けた。
声に出さなくてもいい。心の中で「大丈夫、大丈夫」って唱えるだけでも。
だんだん慣れてくる。
転機:インフルで倒れた時
ある冬、インフルエンザでダウンした。
高熱で動けない。仕事休む連絡入れるのもしんどい。
昔の私だったら「迷惑かけて申し訳ない」「こんな時に病気になって情けない」って自分を責めてた。
でも今回は、違った。
(しんどいね。ゆっくり休もう)
自分に話しかけた。
(無理しないで。体が一番大事だから)
涙が出た。
自分に優しくするって、こういうことか。
病気の自分を責めないって、こういうことか。
成功体験:自己肯定感が上がった
セルフコンパッションを続けてたら、自己肯定感が上がってきた。
失敗しても、前ほど落ち込まない。
「まあ、次頑張ろう」って切り替えられる。
他人に優しくなった気もする。
自分に優しくできる人は、他人にも優しくできるんだね。
ステップ6:「NO」が言える練習
これが一番時間かかった。
30年以上「YES」しか言ってこなかった人間が、いきなり「NO」は言えない。
段階的にステップアップした
レベル1:物理的に無理なことを断る
「今から1時間後に来れる?」→「ごめん、間に合わない」
これは言えた。嘘じゃないし。
レベル2:自分の都合を理由に断る
「土曜日手伝って」→「土曜日、予定あるから無理」
予定は「家でゴロゴロする」だけど、予定は予定(笑)
レベル3:理由を言わずに断る
「これやって」→「ごめん、できない」
理由を言わない。これが難しい。
「なんで?」って聞かれたらどうしよう…って不安になる。
でも意外と聞かれない。
レベル4:誘いを断る
「飲みに行こう」→「今日は一人の時間が欲しいから、またにする」
これはドキドキした。
でも断っても、友達は友達のままだった。
失敗談:断り方が下手すぎた
最初、断り方が不器用すぎて笑える。
「あのー、すみません、本当にすみません、申し訳ないんですけど、できればなんですが、もし可能でしたら、お断りさせていただきたいなと思ってまして…」
長い!回りくどい!
相手もイライラするわ、これじゃ。
シンプルでいい。
「ごめん、無理」
これで十分。
NOが言えると、YESの価値が上がる
面白いことに気づいた。
NOが言えるようになったら、YESが軽くなくなった。
全部YESの時は、YESに重みがなかった。
でもNOも言えるようになったら、私のYESは「本当にやりたいから」のYESになった。
相手も、私のYESを信頼してくれるようになった気がする。
ステップ7:自分軸を育てる日常習慣
最後のステップは、日常に組み込むこと。
特別なことじゃなくて、毎日の小さな習慣。
朝の5分、自分に聞く時間
朝起きて、まずやること。
「今日、私は何がしたい?」
声に出さなくてもいい。心の中で問いかける。
最初は「別に…」「分からない」だった。
でも毎日続けてたら、ぼんやりと答えが返ってくるようになった。
「コーヒー、ゆっくり飲みたい」 「朝日浴びたい」 「好きな音楽聴きたい」
小さな声。
でも、これが自分軸の種。
1日1個、自分ファーストの選択
ランチ、何食べる?
昔は「みんなに合わせる」「安いやつでいい」。
今は「私が食べたいもの」を選ぶ。
たったこれだけ。
でも積み重なると、人生変わる。
週1回、完全に一人の時間
土曜日の午前中、3時間だけ。
スマホも見ない。誰とも会わない。完全に一人。
カフェでぼーっとしたり、本屋うろうろしたり、公園散歩したり。
この時間に、自分が本当にやりたいことが見えてくる。
最初は「時間の無駄じゃないか」って罪悪感あった。
でも違った。
この時間こそが、一番大事な時間。
寝る前の感謝ノート
毎晩、3行だけ書く。
「今日、自分を褒められること」
- 朝ちゃんと起きた
- NOが言えた
- 美味しいもの食べた
しょうもないこと。
でもいい。
自分を認める習慣。
月1回、自分へのご褒美
給料日に、ちょっといいものを買う。
高級なコーヒー豆。 ずっと欲しかった本。 好きなアーティストのCD。
「頑張ったから」じゃなくて「私が好きだから」。
この違い、分かる?
挫折しそうな時のQ&A(全部、私が通った道)
Q1:やっぱり罪悪感が消えません
A:消えなくていい。
罪悪感と共存する。
「罪悪感あるけど、やる」
これでいい。
罪悪感が消えるのを待ってたら、一生動けない。
罪悪感を感じながら、それでも自分のために動く。
だんだん小さくなってく。完全には消えないけど。
Q2:周りから「変わったね」って言われて不安です
A:それ、成功してる証拠。
私も言われた。「最近、冷たくなったよね」って。
最初、すっごいショックだった。
でもよく考えたら、冷たくなったんじゃなくて、距離ができただけ。
今までが近すぎた。
適切な距離になっただけ。
Q3:自分のために動いたら、周りが離れていきました
A:それでいい。
本当に大切な人は、離れない。
離れていく人は、「都合のいいあなた」が好きだっただけ。
痛いけど、これが真実。
私も何人か、離れていった。
でも残ってくれた人たちとの関係は、前より深くなった。
Q4:まだ完璧じゃない自分が嫌です
A:完璧じゃなくていい。
60点でいい。
私もまだ60点。いや、50点かも。
でも0点よりマシ。
完璧主義を手放す。
これも自分のため。
Q5:途中でやめちゃいそうで怖い
A:やめてもいい。
また始めればいい。
私、何回挫折したと思う?
10回以上。
でもその度に、また始めた。
継続より、再開。
実際に使ったツール、全部教える
おすすめの本(私のバイブル)
- 「セルフ・コンパッション」クリスティーン・ネフ
- 「嫌われる勇気」岸見一郎
- 「マンガでわかる認知行動療法」(タイトルうろ覚え)
本屋で立ち読みして、ピンときたやつでいい。
アプリ
- Calm(瞑想アプリ、英語だけど使いやすい)
- 日記アプリ(何でもいい、とにかく書く)
カウンセリング
勇気出して行った。
月1回、1時間。
高いけど、価値あった。
保険適用のとこもあるから調べてみて。
オンラインコミュニティ
同じ悩みを持つ人たちのコミュニティ。
「私だけじゃないんだ」って思えるだけで救われる。
匿名でいいから、覗いてみて。
2年経った今、思うこと
完璧にはなってない。
今でも、他人の顔色見ちゃう時ある。
NOが言えなくて、あとで後悔する時もある。
でも、2年前とは違う。
変わったこと
- 朝起きて「今日何しよう」って考える(昔は「やらなきゃ」だけ)
- 自分の意見が言える(昔は「何でもいい」)
- 疲れたら休む(昔は無理してた)
- 一人の時間が好き(昔は寂しかった)
- 自分のこと、ちょっと好きになった
最後のが、一番大きい。
自分のこと、嫌いじゃなくなった。
完璧じゃないけど、これでいいかなって思えるようになった。
妻との関係も変わった
あれから、妻と向き合って話した。
「ごめん。今まで、全部人のせいにしてた」
言えた。
妻は泣いてた。
「やっと気づいてくれたんだね」
それから、少しずつ関係が変わっていった。
私が自分軸を持つようになったら、妻も楽になったみたい。
「前は、あなたの顔色ばっか見てたから疲れた」って言われた。
そっか。
私だけじゃなく、周りも疲れさせてたんだ。
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